La Cherie 【最愛の人】


慎吾クンが振り向いたから
わたしはパッと手を離してしまった。

嫌だ…蘭さんと目が合った…。


「絢佳チャン!!
里枝チャンが探してたゎよ?」


「あ…ありがとうございます。
すぐに行きますね…」


ぎこちなかったかな…
蘭さんの顔を直視出来なかった。

下を向いたまま立ち止まっていたら
慎吾クンがまた手を繋ぎ直した。


「んで?用事はそれだけ?」

慎吾クンの冷たい声に
動じることなく
蘭さんはコテージに戻ろうとしない。