La Cherie 【最愛の人】


でも夢の中の慎吾クンは蘭さんと一緒にいた。
その後ろをわたしが見ていて
だんだん距離が離れていき…
二人が見えなくなる……っ。




パッと目が覚めて
自分の部屋の天井に気付き…
安心して目を閉じた。

「怖い夢でも見た…?」





えっ………………
慎吾クンの…………声!?


慌てて目を開けたら
目の前に彼がいたーーーーー…。




な…なんでっ!?






「絢佳…大丈夫か…?」


これは…夢だよね?
だって…昨日と同じ服装の慎吾クン…


「慎吾…クン…」

名前を呼んでみた。

彼の手がわたしの額に近づくと
「まだ熱高けぇな…」

と言って、頭を撫でてくれた。