~絢佳side~

「ん…っ!!なっ………んんっ!!」


慎吾クンに呼ばれて
目が覚めたと同時に
唇に柔らかい感触を感じ
それが慎吾クンの唇だとすぐにわかり
慌てて離れようとしたが


体がフワフワした感覚になり
力が入らなかった……っ。

「し…んご……ク…ン。んんっ…!!」


ようやく解放された唇は
熱を持ち、何も言葉が出てこなかった………。


慎吾クンの胸に抱かれる格好に
なると、すこしづつ
恥ずかしさと疑問が頭を交差してきた。


「絢佳がいけないんだ。
そんな目で見つめるから…」

頭の上から声が聞こえた。
慎吾クンの腕に力が入り
一段と抱き締められ……。


何が起きてるのか
頭がついていかなかったーーー。