La Cherie 【最愛の人】


光汰は呼び捨てで呼んでるのに…
おかしくねぇか?


「絢佳さん…髪の毛乾いたし
そろそろ部屋に行こっか」

ドライヤーを置きに行って
戻ってきたら…
絢佳は膝に顔を埋めてる姿。

あれ?拗ねてんのか?


「絢佳さ……」




髪の毛をそっと撫でると
その身体が小刻みに揺れてるのがわかった。




「泣いてるのか…?」

顔を覗こうとしても
こっちを向いてくれない。

それどころか
ヒクヒクと鼻を啜り 泣くのを我慢してる様な感じ…。




「慎吾く…ん…が…
意地悪…するから…
その度に……不安に…なるんだ…もん…」