久しぶりに熟睡できた。
と言っても寝てたのは
たぶん40分位。


目が覚めると
目の前には絢佳の寝顔。

俺が膝枕で寝てたから
そのままの状態で頭を下げて
寝ていた。

絢佳の右手と俺の右手は
しっかりと繋いだままで
俺はそっとその右手に
口付けをして言った。




『もう…離さないよ』




そっと頭を上げて
隣に座り直し 絢佳の体を
自分にもたれさせて肩を抱いた。絢佳は起きる気配もなく
暫くその寝顔を見ていた。





辺りが少し暗くなってきて
携帯をとしだして時間を
確認したら7時半……。

腹減ってきたな………。


「絢佳……。そろそろ起きて…」



抱き寄せてた肩を離し
ふと顔を見たら
こいつ…………っ!!
なんでこんなに可愛いんだっ!!

寝ぼけながら目を擦り
アクビしたーーーーーー。


俺は絢佳の後頭部に手を置き
反対の手で顎を持ち上げ
キスを落としたーーーーー。


絢佳がいけないんだ…っ
そんな顔で俺を見るから!!

そう思いながらも
ぐっと体を引き寄せて
繋がれた唇を離さなかったーー。