La Cherie 【最愛の人】


「さぁ~絢佳チャンの番ねっ!!」


真弓さんは慣れた手付きで
わたしの髪の毛を結ってくれた。



着物の時みたいな髪型じゃ
可愛げが無くなるから…と
わたしのくせ毛を上手く利用して
サイドアップにしてくれた。


「なんか…自分じゃないみたいですww」


そして選んだ浴衣の袖に腕を通す。
キュッと縛られていくと
自然と気分も落ち着いてきた。


「あぁwwこれは…見えちゃうゎねww」


襟元を作ってくれてる
真弓さんが言った。

「ん?見えちゃう…?」

「慎吾もだいぶ派手に付けたわねぇww」




真弓さんの言葉にハッとして
目の前にある鏡で覗いてみた…。