「ここなんだ」
少し岩場を進むと
そこは大きな平らな岩があって
慎吾クンはそこに座った。
ポンポンッ
と隣を叩かれて
わたしもそこに座った。
座って辺りを見渡したら
バイクを停めた海岸は見えなくて
目の前には海
「うわぁ♪素敵な場所ね」
「俺のお気に入りの場所
ここに来ると眠くなるんだ…。」
ふぁ~とアクビをすると
座ってたわたしの膝に
頭を乗せて横になった
「えっ/////……。」
「少しだけこのままでいい?
俺、昨日寝れてないんだ
暗くなる前に起こして……」
そう言うと
わたしの手をそっと握って
スースーと寝息をたて始めた。

