少し歩くと
そこは小さなプライベートビーチのような
海岸だった。

おしゃれな白いパラソルに
机と椅子が置いてあって
3組くらいしかないけれど
慎吾クンはそのパラソルじゃなくて
海辺の方へ歩き出した。

学校帰りのままだったから
靴が砂に埋もれながら
歩きにくそうにしてたら

「靴ぬいで歩くと気持ちいいよ」

慎吾クンも靴を脱いで
裸足でわたしが靴を脱ぐのを
待っている。


靴を脱いで
慎吾クンの隣に置いて
また繋がれた手に付いていった。