家に帰っても槙吾クンからの
着信は無かった。

本当に沖縄に??

携帯を開いて槙吾クンにかけてみる。
「現在おかけになった………」

繋がらない…。


何で言ってくれなかったんだろう…。
考えていたら 涙が出てきた。

昨日…お泊りを拒否したから?
面倒くさい女だって思った…?



不安で涙が止まらなかった。


携帯を置いた時 電話が鳴った。
慌てて出る。


「槙吾くん!?…」


「あ…ゴメン。俺…」


電話の相手は槙吾クンではなかった。

「槙吾から、まだ連絡ない?」



光汰は申し訳なさそうに言った。

「…ない。」

光汰に当たるつもりは無かったんだけど
期待していた彼の声じゃなくて
ガッカリしてしまった。