La Cherie 【最愛の人】


〜慎吾side〜


家に着くとあいつの…車があった。
というか、知らない車に乗ってたあいつがいた。



「慎吾〜♩」



そいつは車の助手席から出てくると
俺の方に向かって歩いてくる。

とりあえず、うるさいからエンジンを切って
単車から降りた。



「…何の用…‥??」

少し冷たく答えた。
今…会いたくない奴に会ってしまった。
今朝…見つからなかったら
ココには現れなかっただろうけど。



「そんな冷たい事言わないでよね?
で…。今日の女は彼女とか言わないわよね。」




俺の横まで来ると
タバコの煙をフゥーっと吐き
俺の肩に手を置いた。


「…そうだって言ったら?
また同じ様に 彼女を苦しめるのか?」





置かれた手を払い 同時に睨んだ。