見上げると目の中に入ってきたのは
曇り一つない夜空…。
星が瞬いている。
「…きれい…。」
ボソッと呟くと
慎吾クンも「あぁ…」って返事をした。
視界には空しか映ってなくて
気が付くと
わたしの手は慎吾クンの手と繋がれていた。
「…絢佳…。大好きだよ」
わたしは
目を瞑って返事をした。
「ぅん。わたしも…大好きだよ」
目を開けて慎吾クンを見たら
彼は上を向いたまま
「…何があっても
この手は離さないから
離れないで…」
うん…?
何か心配でもあるのかな…
そのまま ねっころがっている
慎吾クンの胸元に近寄った。