La Cherie 【最愛の人】


真弓さんにお礼を言って
家を後にする。


慎吾クンがバイクを持ってきて
わたしは後ろに乗る。


「駅まででいいからね
まだ電車あるし…。」

慎吾クンの腰に手を回して言うと
「家まで送るよ。
絢佳と一緒に居たいし」


そう言ってバイクを走らせた。
わたしは一段と腕に力を入れて
ギュッと体をくっ付けた。





自分で帰るって決めたのに
見慣れた景色になってくると
気持ちが落ち込んでいくのを感じる…。



もう…着いちゃう…。
そっと目を閉じて
慎吾クンの背中に頬をくっ付ける。



「絢佳…着いたよ」




慎吾クンの言葉で目を開けると
待ち合わせした あの場所に着いていた。






「あ…ありがと…」