La Cherie 【最愛の人】


部屋に入ってすぐに
絢佳を後ろから抱きしめた。

「わたしね さくらの散歩に行ったんだ」


えっ?絢佳が?何で??

俺がバイトに行ってる間の話を
楽しそうに話してくれた。
へぇ~真弓のやつ…絢佳にそんな事を


そう思いながら絢佳の髪を撫でる。

「ねぇ~慎吾クン??」

「ん~?」

「ちゃんと聞きたいな…。
いつからわたしの事知ってて
わたしの何処を好きになってくれたの?」


絢佳が真っ直ぐ俺を見て言った。

「…お母さんからね
家に連れてきた女の子は初めてだって聞いたの。
なんか嬉しかった////。
でもね…今までの彼女の話も聞いたの。
……慎吾クン モテるのに…
何でわたしなのかなって…」


その瞳が少し揺れていて
紅潮した頬が 色っぽかった。


「絢佳…。」

ギュッと抱き締めて俺は耳に口づけをした。


「慎吾クン!!!
ちゃんと…話して…よ」

言葉では強気に見せてるけど
身体は逃げない…。
やべぇ……このままじゃ
押し倒しちゃう……