ーーーーーーーー…。
一部始終話終えると
美沙さんは絢佳の肩に手を置いた。
「…可哀想に。怖かったでしょうね…。」
美沙さんが和室に布団をひいてくれたので
絢佳を抱えて移動した。
大輔さんは何も言わなかったが
その表情は暗かった。
「目が覚めた時に
側に居たかったんだ…。
でも家に連れて帰ったら
親父もいるし…
…いきなりで ゴメン。」
「そんな事は 気にするな。」
肩をポンポンと叩き
「もう遅いから、早く寝ろ。
俺らは仕込みがあるから
勝手に動くけど…
気にせずゆっくりしてればいいから。」
「彼女が目覚めて
お腹が空いたら下に降りてきてね。」
二人はそう言うと 再び寝室へ戻った。
絢佳の顔を見ながら
横になったが…寝れなかった。
せっかく2組用意してくれた布団だが
俺は絢佳の頭に手を潜り込ませて
自分の腕に乗せ 身体を引き寄せた。