男の方を見たら
頬を抑えながら
一也さんと話している。
俺は 絢佳を光汰に渡し
そいつの方向に向かおうとした。
だが その行く手を天木に止められた。
「…離せ……。」
「お前は 彼女を離すな…。
いつ目が覚めるかわからないし
覚めた時…お前が抱きしめてやれ
俺も あーいう奴は嫌いだ。
任せとけ…!!!ww」
そう言うとその男に近寄り
思いっきり 殴った。
見てるこっちにも
痛みが伝わってくるくらいの勢いで。
正直 この怒りはおさまらない。
一発殴っても 変わらないだろう。
でも 関係のない天木が
俺の代わりに殴ったから…
グッと気持ちを抑えて
絢佳を抱き上げた。

