~絢佳side~


慎吾クンの部屋で
たくさん彼の事を知った。


やきもち焼きの彼も
イジワルな彼も
ちょっぴりエロい彼も

すごくいとおしくて
祐介さんに会うのが億劫になっていた。
でも、ちゃんとしなきゃ!!!


約束の時間まで
慎吾クンと幸せな時間を過ごした。



2時半…。
もうすぐ祐介さんが
迎えにくる時間。




慎吾クンに伝えて
駅まで送ってもらった。







電車が来るギリギリまで
一緒にホームのベンチに並んで座った。


繋いだ手から
慎吾クンの気持ちが伝わってきて
帰りたくなくなる…。

電車がホームに入った時




「絢佳…。何かあればすぐに電話しろ…。」

慎吾クンがそう言って
ギュッと抱き締めた。


「ぅん。ありがと…。」