俺の彼女になったら…
絢佳のピアスを俺が外そう。
それで、俺の付けているコレを
絢佳の耳に付けよう。
「慎吾クン。ゴメンね。」
絢佳が俺の目を見て言った。
そんな悲しそうな顔すんなよ…。
俺は こうやって俺の側にいてくれるだけで
結構幸せだったりしてる。
しかも、俺の気持ちを
受け入れてくれたしな。
「私って......嫌な女だね」
絢佳がいきなり言い出した。
「なんで?」
「だって…付き合ってる人がいるのに
慎吾クンとこうして一緒にいる…」
絢佳は少し泣きそうな顔で俺を見ていた。
「絢佳が好きなのはどっち?」
俺の事を何とも思ってないのに
一緒にいるのは嫌だ。
でも、あの時。
美沙さんに話していた絢佳を
知ってるから。