バンッ!!

玄関のドアの音が響き渡った。


「賢吾先輩!!お話があります!!」


優那は相当切れている。

愛梨のことだよな。


俺は、外に出て優那の話を聞くことにした。



「今日は・・・・すみませんでした。あたしが変なこと言わなければ・・・・。」


「それは気にしてない。愛梨が元気なかったのは事実だし。」


「・・・・愛梨のこと、信じられませんか?」


「信じてる。」


俺はその後、言葉を続けた。


「だけど、愛梨が泣いていた原因がもし、俺にあるなら・・・・。」


「そんなの、自分で確かめてみてください。彼氏なんですから。」


彼氏か。

俺は本当に愛梨の彼氏だったのか?


彼氏として、愛梨になにをしてやった?