寮に帰ると、 「おかえりなさい、楓先輩。」 優しい笑顔の優那ちゃんが迎えてくれる。 その笑顔を見ると、 なにもかもがどうでもよくなってくる。 でも、 優那ちゃんは蒼空のものだから。 こんなに大切に思うことが 特別の意味なのか? 「楓先輩。」 「なになに??」 「・・・・蒼空くんの好きな食べ物とか知っていますか?」 あ、 胸が痛い。 蒼空のためにがんばってる優那ちゃんはとっても可愛いけど、 蒼空がうらやましくなってくる。