寮に帰って思い返した。 俺、なんて馬鹿なんだろう。 瞬が玲香のこと好きだったなんて・・・。 玲香に会う前、 俺は瞬から話を聞いていた。 いや、宣戦布告された。 『楓がもたもたしてると、俺奪うから。』 はぁ・・・・。 さっき、玲香に思ってもないこと言っちゃたし。 俺って最悪。 「楓先輩?」 そっと声を掛けてくれたのは優那ちゃんだった。