「ダンスのペア組んで仲良くなったんだぁ!」


俺は単純に答える。

女子は納得してくれたみたいだ。


一瞬だけ、玲香の顔を見てみた。


玲香は、

涼しげな顔をしていた。



やっぱ、俺のことなんとも思ってねぇのか。



ちょっと、期待してる自分もいた。



「おい、楓?」


「・・・・お!瞬じゃん!」


「あいつとなんかあったのか?」


「あいつって??」


「新庄玲香だよ!!」


・・・・気づかれては仕方ない。


瞬に隠し事をすると、危険すぎるからな。

俺は正直に話すことにした。