「俺、いつか戻れればってちゃんと思ってるから。心配すんな。」 「う、うん。」 蒼空くん、 あたし、ほんとは蒼空くんのお父さんとちゃんと話したかった。 あたし、力になりたい。 蒼空くん、その友達のことも教えてくれない。 なんにも教えてくれない。 自分の心を人に開こうとしない。 蒼空くんのこと、 聞きたかったっていうのもあった。