「見ればわかる。あんな場面、見せられちゃ、誰だってそう思うだろ。」
光先輩、やっぱ本当は優しい人なんだなぁって思う。
じゃなきゃ、そんなこと、気づかない。
「あの、光先輩、昔、何かあったんですか?」
単刀直入すぎたかな?
でも、やっぱり知りたいし。
「俺、昔、好きになった奴がいた。」
「え?」
「で、そいつと付き合った。でも、俺って、いつも女子に囲まれて毎日が大変だった。 でも、好きだった。順調に過ごしてたある日、俺の彼女がトイレでいじめられてるっ て聞いた。だから、トイレ前まで行くと、そいつの制服ぼろぼろになってて。ごめ んって何度も謝った。彼女は、笑ってた。これくらい覚悟してたからって。でも、そ のまたある日、俺だけじゃなくて、楓とか潤とかも一緒にいたときだった。もちろ ん、女子に囲まれて、早く人ごみ抜けたくてたまらなかった。で、彼女が後ろにいる のが見えた。俺は、急いで抜け出した。でも・・・・彼女はいなかった。いなかっ た、下に倒れてた。車が一台そいつの近くに止まってて。」
交通事故・・・?
どうして・・・・?

