「あとさ・・・・。」


楓先輩が考え込むように言った。


「彼氏なんだから、そろそろ気づかないとやばいと思うよ?」


どういうことだ?
気づく?
何にだ??


楓先輩、なんか知ってそうだけど・・・・俺はあえて聞かなかった。
今は、それどころじゃねぇし。





俺は、特別寮特権の外泊許可を得て、
俺の親友とも言える海斗に話を聞くことにした。



「優那ちゃんにでも、振られたか~?」


「バカ。そんなんじゃねぇって。」


実は、最近明かされたんだが、

海斗も優那のことが好きだったらしい。
だけど、やっぱり親友の俺の恋とライバルになるのが嫌で、あきらめた、と。



「女が泣くときって、どんなとき?」


「なんだよ。その質問。」


俺が俺じゃなくなっていく。

なんかやべぇ。