あいつ、うまく隠し通せてる。

俺は、最近安心して兄貴の喫茶店に行けるようになった。

あの女は、相変わらず馬鹿な質問ばっかしてくるけど、

まぁ、ばれないだけがんばってるほうだろ。


・・・・・・・

正直、こんな芯が強いっていうの?

こういう女・・・・・・





・・・・・・・・嫌いだ。




「光先輩、今日の分、終わりました。」


「じゃあ、帰るぞ。」



俺は、兄貴に礼を言ってスタスタと歩き始めた。


・・・・なんか腹減った。



「ついて来い。」


俺は、あの女にそう言って

商店街へ歩き始めた。