「日にち、決まったら教えるな。」



「う、うん。」


蒼空くんは、あたしにキスをした。

唇に一瞬触れるくらい、そっと。



「あ、テストで追試とかなるなよ?土日、つぶれるから。」


「うぅ、うん。」


その話、出さないでほしかった。

あたしの頭の中は、隠し通すことでいっぱいだった。


でも、蒼空くんの家に行くってことを聞いて、

そのことでまた頭がいっぱいになって。



そして、またテストの話題を出されたら・・・・


頭がついていかない。