放課後まで、俺の怒りは消えなかった。

俺は、終礼が終わって

なんの寄り道もせず、寮に帰った。


今、帰っても誰もいない。

だから、誰もいない寮で、気持ちを落ち着かせたかった。


俺は、静かに寮に入った。

すると、リビングから、

何か声が聞こえた。


しかも、意味分かんないこと話してる。


俺は、恐る恐る、リビングに入った。



「あれ?光先輩!!??」


「・・・なんで、お前がいるんだよ。」



そこには、世話係りの女がいた。


「実は、英語の点数、悪くて・・・蒼空くんにそんなこと言えなくて、急いで帰ってきて、勉強してたんです。」


なるほどな。

あの変な声は、英語の説明のDVDを見てたってことだと、

テレビの画面を見て、分かった。