季節は巡り、あたしたちは進級した。 中学の時は1年間がやたら長く感じたのに、高校は瞬きしたら、1年が過ぎるような感覚だった。 2年生になっても、紗江とあたしは同じクラス。 「また1年よろしくねっ」 「よろしく!」 教室がある階が変わるだけで、同じ作りの廊下も新鮮に見えてくる。 新しい教室に足を踏み入れれば、視界に広がるのは、新しいクラスメート。