5つ上の社会人と付き合ってた紗江は、よく時間が合わないと愚痴っていた。 そりゃ、学生は学校が終わるの夕方だし、会社によっては夜までお仕事してるだろうしね。 擦れ違って行く二人は、やはりと言うべきか、別れたんだ。 「次はタメがいいなぁ そしたら時間合うじゃん?」 「だねぇ 気になる人居る?」 「まだ居ない 浅海は?」 「あたしも…居ないかな」 本当は少し気になってる。 食堂で、いつも会う彼を。