「山下くん こないだメール返せなくてごめんね!」 ふと、思考の渦から抜け出した時一ノ瀬の声が聞こえた。 既に俺の前に立ち、申し訳なさそうに俯く。 「あ いいよいいよ! 水没したなんて知らなかったよ」 「ごめんね それと返事だけど」 一ノ瀬は、返事したくても出来ない状況だったんだな。 なのに俺、嫌われたとか落ち込みすぎだよな! 安堵したのもつかの間、一ノ瀬は返事をするつもりだ。 断られちゃうのかな…。 やっぱいきなり大胆すぎたんだよ、亮司さん。 すごい言いにくそうにしてるじゃん。