「別に怒ってねぇよ こっちはこっちで楽しかったし それより お前これからどうするわけ?」 「何が?」 深いため息を吐いた亮司さん。 俺、何か忘れてる? 「あと 一週間で夏休み! 一ノ瀬 デートに誘え!」 あ、そういやそうだった。 いつもなら忘れるわけない、楽しい夏休みを俺はすっかり忘れていた。 って、デート!? いくらなんでも展開が早すぎますよ。 俺、亮司と違って積極的じゃないし…。