「あれ?亮司たち居ねぇし」
「本当だ あたしたち夢中になりすぎてたね」
再び笑い合いながら、食堂を出て教室に戻る。
いつもは、亮司が隣を歩いていたのに、今日は一ノ瀬が隣を歩く。
きっと、漫画とかだったら、このまま一ノ瀬の手を握って良い雰囲気になるんだろうけど。
現実は思うように行かない。
少し距離を取りながら、マヨネーズに合う食材の話を教室に着くまで話していた俺。
何か俺らしいな。
お互いの席に向かう為に離れた時、寂しかった。
もっと話したい。
傍に居たい。
欲求は募っていくばかりだ。
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