あぶねー今完全に俺イッちゃってたよね? 一ノ瀬に見られて無い? 一人百面相をしていたら、亮司が頭を思い切り叩く。 「いってーな!」 「アホな顔してねーで 入ろうぜ?」 食堂に入り、おばちゃんにメニューを言う。 今日は気合い入れなきゃだから、カツ丼だ。 料理を受け取り、座る場所を探すが、今日はいつもより人が多い。 やっと見つけた場所は壁際の奥の席だった。 四人掛けのテーブルに腰を下ろし、恒例の一ノ瀬ウォッチングの姿勢になる。 まだ一ノ瀬は来ていないようだ。