お母さんに会えたのが嬉しかった。
くちもとが緩む。

自転車も、いつもよりスピードがあがった。


学校につくと、私の班のメンバーは全員そろっていた。

「あ、おはよう蛍!」
亜衣ちゃんが駆け寄ってきた。
「おはよう」

みんなに笑顔を向けて、敦夢だけは睨んだ。
なんでかってのは・・・
自分でもわからない。なぜか。



「はーい♪皆おはよっ!」
担任が元気よくあいさつをする。

「名簿チェックうけた人からバスに乗っていってね〜。荷物は中まで持っていってください☆」


「ねね、バス順どうする?」
亜衣ちゃんが皆に問った。

「亜衣、隣なろーぜ」
真人くんが言った。

松本が元気よく話しかけてくる。
「俺、美夜ちゃんの隣がいいな♪」

てことは・・・
私敦夢の隣?

絶対嫌!!

一応彼氏だけど こんな奴の近くに居たくない・・・