お互い沈黙のまま、蛍の家が見えてきた。
かなり早く感じるな。


「じゃあ、私はここで・・・」

蛍の手が離れた。

俺は思わず、1度離れた蛍の手を再び握った。


「えっ」
蛍が驚いている。
てか俺も驚いている。

自分がこんな積極的なわけない・・・はず。
すかさず手を離した。


「ごっ・・・・ごめん!なんでもない・・・。じゃあまた明日!!」

俺は蛍に背を向けた。
「待って!!」

今度は蛍が
俺を引きとめた。