蛍達は、
いかにもな階段裏に来た。
「もういきなり聞くけどさぁ、浅海さんって北浦くんと付き合ってるよね?」
本当いきなりだ・・・
「・・・なんで?」
蛍はピリピリした声で聞き返した。
「一昨日、2人で映画館いたよね?見ちゃったって子がいるんだけど」
「・・・・・そう。」
蛍は俺と違って全く動じないように答えた。
「否定しないんだ?付き合ってるってことでいいんだよね?」
少しの沈黙がはしる。
「・・・うん。」
はっきりしているのに
なぜか消えそうな蛍の声が静かに聞こえた。
「なんで浅海さんなワケ?」
なぜそれを蛍に聞くんだ?
今度こそ蛍は黙ったままだった。
「うちらはさぁ、ずっと北浦くんにアピールし続けてんの!浅海さんなんて全く何もしてなかったじゃん」
逆ギレ?
「・・・じゃあ私もう行くんで。」
蛍は質問に答えず去ろうとした。
「待てよ!!最後まで聞けよ!!」
「・・・何?」
「ふざけないでくれない?ウチらは真剣なんだけど。」
「・・・。」
また沈黙が流れた。

