そのまま、敦夢は黙ってついてきた。


映画館の駐輪場に自転車を停めて、
中に入るとポップコーンの匂いがした。

「蛍〜」

「ッ何?」

「観たい映画ってどれ?」

「あぁ・・・。アレだよ?」

「・・・?い゙ッ!?」

「どーしたの?」

「えェっ・・・本当にアレ?」

「え・・・そうだけど・・・」

私が選んだのはネットで評判の
ホラー映画・・・・・あ!!

敦夢ったら、
まさかホラー映画が・・・


「敦夢、怖いの?」

「いや・・・あの・・・・うっ・・・そんなこと・・・は、なっ・・・」

怖がってる・・・


「よし!観よう!!」

「なんでぇ!?怖がってるの気付いたよね!!?」

「え〜?なんのコトぉ?」


怖がってるから
逆にもっと怖がられたいのっ♪(笑)