返事は決まってる。


「ごめん・・・俺松江さんのことまだよく知らないからさ・・・」

それに、
浅海 蛍という彼女がいますし・・・。



「それでもいいの!!今すぐ好きになってくれなくていいから・・・少しだけでいいから、1回私と付き合ってください!」


しつこい・・・

「それでも私のこと無理だったら諦めるから・・・」


松江さんが涙目になってきた。


「がんばってミキ!」
付き添いの女子が小声で言った。

何を頑張れと言うんだ・・・。



ん?

待て・・・よ・・・・


そもそも俺、なんで蛍と付き合ってるんだ?


たいして話したことないし、
好きでもないし、
むしろ苦手だし・・・
コクられたワケでもないし・・・・・



・・・そうだよ!
こういう時の為じゃん!!


だったら、周りに暴露していいんだよな?


蛍の方を見た。
目があったケド、蛍は何も理解していない様子。