蛍と目があった。
蛍はいつものように俺を睨んだ。

でも俺はそんなこと気にしなかった。


「ごめん、美夜!話の続き今度聞くから!!」
「えっ、敦夢!?」


すぐさま蛍に駆け寄った。

「は!!?ちょっ・・・何しに来たの・・・」


蛍はかなり驚いていた。


「・・・別に。なんでもいいだろ!」

ここで話すのは無理がある。

まず目の前に松本がいる。
それにこの位置なら美夜からも見える。


「用がないなら気安く近づかないでよ・・・!」
蛍が顔を赤くしながら言った。

「蛍、ついて来いよ」
「意味わかんないんだけどっ!!」
「いいから!!」

蛍の細い腕を掴んだ。


「話せ変態!!!」
飛んできた拳をギリギリの所で避けた
・・・にも関わらず、
俺の体はビビって反射的に蛍の腕を離した。

自分の右手を睨む俺に対して
蛍は続けた。