「すみませんが音彩を連れて戻ります」 「あら〜お酒呑んだんだ」 奈々花さんも音彩が酒に弱いのを知っているようだ 「お見合い相手も私のこと諦めてくれたみたいですし……ありがとう。音彩のことこれからもよろしく」 「…………はい」 奈々花さんの笑顔はどことなく音彩に似ていた やっぱり姉妹だな…… 「空雅……」 「ほら、帰るぞ」 「………うん」 ふらふらと歩く音彩を支えホテルまで帰った