「あのさぁ、今度のあたしの昇級試験のクエストなんだけどさぁ?」
学校の帰り、みっちゃんが話しかけてきた。

『なんだっけ?近所のおばさんの願い事だよね?』

「そうそう、ぶっちゃけあのおばさん怪獣みたいじゃん?なのに、10っこも下の男と不倫してて、今度の誕生日は一緒に過ごしたいから、旦那さんゴルフに出かけますよーに!なんて、はっきり言ってどうでもよくない!?」

『そうだよねぇ、2級になるための昇級試験なんて、もっとなんかこう素敵なものかと思ってた、佳代子先生が日吉神社でお祈りしてた志田先生とお付き合いできますよーにぃ、とか、あつし君の算数の成績で一番になれますよーに、とかさ。』