「これからよろしくね!」 ニカッと笑った千草は教卓側のだいぶ遠い席に座った。 と、同時に扉があいて、担任らしい中年のおじさんがはいってくる。 「席つけぇ~」 ホームルームが始まった。 流れに身を任せながら動いていると、今朝会った不良らしき人のこととばっかりを頭に浮かべてしまう。 綺麗な茶髪だったなぁ、とか、どこの高校だろう、とか、筋肉がすごかったけど何かスポーツやってたのかなぁとか。 気づくとホームルームは終わっていて、解散になっていた。