ちょうど高校と小学校の間の坂道でで雄介くんが胡桃を待っていた。



胡桃は嬉しそうに駆け出す。



…胡桃が私のようになりませんように。



二人の後ろ姿を見ながらそう思って歩き出した。



時間は余裕がある。



近くの公園に寄り道して飲み物でも買おうと寄る。

と、泣いている小さな女の子と茶髪でピアスをあけ、制服を着こなした不良らしき人物が砂場にいた。



…うわぁ、こんなにちっちゃな子にも絡むのかよ。と非難の視線を浴びせつつ近寄る。