パパとママは病院勤めでもういなかった。

胡桃が今日から残業だって残念そうにいってたのを今さら思い出す。




小学生の胡桃が家から出ていくのに合わせて家を出た。



胡桃はちっちゃな手で私のてにしがみつきながら歩く。




「胡桃ね、昨日ゆうちゃんと遊んだんだよ!」


嬉しそうに雄介くんの話しをする胡桃をみて昔の自分が重なる。




『好実ね、愁真と遊ぶの!』


少し不安になって胡桃をみると


「でね、ゆうちゃんのお嫁さんになるんだよ」


とはにかんだ。



…私はそんなこと言えなかった。



やっぱり胡桃と私は違うから大丈夫かと安心して頭をなでてあげるとほんとに嬉しそうに笑った。


…可愛い。