―――――――
――――
――…
「…まさか古城くん置いてきちゃったの?」
先程の経緯をすべて目を輝かせて待っていた千草に話すと古城淳と同様にくりくりとした目を開かせた千草。
「だからなんなの。別に可笑しいところなんかないでしょ。」
息を吐きながら軽く目をつり上げて千草を睨む。
なんだかこんなに目を開かれると何も気付かない私が馬鹿みたいじゃん。
「怒らないでって!多分好実ちゃんはこういうのにも疎いからしょうがないよ。」
「千草、それフォローじゃないからね。」
話が噛み合わないことに多少の苛つきが芽生えた。
「もぉ、好実ちゃんは短気なんだから!お昼だよ、お昼!古城淳は好実ちゃんと一緒に食べたかったんじゃないの?」
……は?
一瞬固まってしまう。
いつもなら蹴りを入れてあげる千草の短気発言も気にならなかった。
古城淳が一緒に食べたかった?
私と一緒に?
