「……高校生になれて嬉しいです。あとサッカー好きです。…と、増田くんは言いたかったんだと思います。」 バッと増田が振り返った。 「そう……。俺はそれが言いたかったんだよおぉぉお!」 半泣きになりながら、立ち上がる増田を見てはっとした。 何言ってんだ。 自分………。 無意識に言ってしまってた。 ほっとくつもりだったのに…。 この日から私は増田の通訳者となってしまったのだ。