知花子はそれだけ呟くとベッドに寝転がり壁側に向き、俺に背を向けた。 やっぱり・・・ダメだよな、こんな俺。 知花子の華奢な背中を眺める。 「・・・お粥、作ってくれたら許してあげる」 ・・・? 「えっ?」 「ちゃんと卵粥にしてね、篤人くん」 知花子は振り向くと俺にいつものように微笑んだ。