胸が苦しい…苦しくて苦しくて どれほど自分のしたことが最悪なことなのかを思い知った。 俺は知花子の顔に震える手を添えると腫れた瞼を親指で撫でた。 いきなりのことでビクッとした知花子。 「あ、篤人くん?」 「知花子・・・泣いたのか?」 そんなこと聞かなくても分かる、痛々しい瞼。 「っ!!違うっ…泣いてないよ 熱がでて腫れてるだけだもん!!」 知花子は全力で否定する。