「そっか・・・」


少し安心した。



「理由は言わないけど…知花子、篤人先輩に振られて別れちゃったって…



あんなに仲良しだったのに、それに先輩は今もこんなに心配してるのに
どうして・・・」



麻湖ちゃんは、俺を睨む。
睨まれてもしかたがないことをしたのは俺だ。



「・・・知花子、今も麻湖ちゃんの家にいるの?」




「いえ…朝、家に送りました
ちょっとしんどそうだったので」



あの大雨の中だったから体調悪くなったのか?



「そうか…ありがとう
今から行ってみるよ」