生徒会のプリンス



「うん。ななちゃんはここに来てから、洋介がストロベリーアイスクリームを食べてるとこしか見たことないんじゃない?」




「そういえば……」




いつも副会長さんってストロベリーアイスクリームばっかり食べてるよね……




「アイスクリームって色んな味があるよね。バニラとかチョコレートとか。洋介は、チョコレートアイスクリームを食べると人格が変わるんだよー。さっきみたいに、妖艶さが増すの。で、チョコミントアイスクリームは泣き上戸になって、モカアイスクリームは怒りっぽくなって、ラムレーズンは笑いっぱなしだったかな。他にもあると思うんだけど、僕にはそれくらいしか分からないや。で、唯一何の症状も出ないのがストロベリーアイスクリームってわけ。で、何故か分からないけど、バニラアイスクリームを食べると、全ての効果が打ち消されるんだよねぇ。まぁ、本人はどのアイスクリームも好きだから、僕たちが意識的にストロベリーアイスクリームだけを与えるようにしてるんだ。」





秀さんは、そう言ってさっきまで副会長さんが持っていたチョコレートアイスクリームを冷凍庫にしまった。





「でも、時々こうやって勝手に違う味のやつを食べちゃうことがあって、本当にこまっちゃうよねー。」




「へぇ……そうなんですか。」




……何か、あんまり困ってない感じなんですけど。




「あ、ちなみにー、海斗は寝起きに妖艶になって、誠は夜になると妖艶になっちゃうから、その時間帯はできるだけ僕の部屋にいてねー。」




……何それ?




「あの……生徒会のメンバーって、みんな特異体質何ですか?」




「やだなぁ。僕は何もないでしょ!」




そう言って、ニコニコ笑いながら私のことを抱きしめる秀さん。




……存在自体が特異です。